新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2016/12

やっかいそうな73歳って思われちゃってるよ!たぶん♪DSch/Sym14

  贅沢配合よりもノコギリヤシ単品に期待
 またまた、新聞に載っていた精力剤の広告である。

 世の中には強壮作用のある私の知らない物質がいろいろあるものだ。
 私が知ってるものにしたって、名前を知っているってだけであって、この手のモノを飲んだことがない。

 こういうものににお金を出すくらいなら、ノコギリヤシのサプリを買って突如襲ってくる尿意をなんとかしたほうが断然実用的なのである。
 そう。私にとっては強壮剤や精力剤は実用的なものではない。これでノコギリヤシが効いてくれれば言うことなしなのだが……

2016121911140000ed

  変な病気にならないですよね?
 で、この広告を見て、へぇ~こんなんもあるんだと思ったものが3つ。
 そのうち2つは動物性であり、精力がみなぎる以前に、こういうのを飲んでも大丈夫なもんなんだと思った次第。

  その1~擬黒多刺蟻
 すごい名前だ。黒に見違えるたくさん刺してくるアリ、なのかあるいは、黒くてたくさん刺してくるアリに似たもの、なのかわからないが、たいそうすごそうなアリだ。

 調べてみると数多くあるアリの種類の中でも中国政府が唯一認可しているアリだそうだ。何に関して認可しているのかは知らんが。「玄駒」とも呼ぶらしい。

 薬膳料理にも使われるそうで、ミネラルが豊富な火山地帯に生息しているのでこのアリにもミネラルが豊富なんだそうだ。私なんか、あの節っぽい体を見ると、どんな昆虫もミネラルの塊りのように思えちゃうのだが……
 さらに、エクジソンという成分が滋養強壮に良いらしい。これはアリのパワーの源で、擬黒多刺蟻は自分の体の何百倍もの物を持てるというのだが、それはエクジソンのためだそうだ。
 ウチの庭にも大きな獲物を運んでいるクロアリを見かけるが、擬黒多刺蟻の場合はわが家のアリのさらに10倍もの力があるそうなのだ。火事場のばあさんも真っ青なバカ力だ。

AsadaSoukyu1  その2~サソリエキス
 サソリというと、浅田次郎の「蒼穹の昴」で、官吏の楊喜禎は対立派によって靴にしのばせてあったサソリに刺されて死んでしまう。そんなこわいムシである。

 あるいはすっごく幼いころ(私が、である)、テレビで観たモノクロ映画「汚れなき悪戯」で、マルセリーノが空想の友人マニュエルだかと外で遊んでいると、サソリに刺されて(当然、架空の人物ではなくマルセリーノが)親代わりの神父さんたちを慌てさせる。そんな憎むべき節足動物である。

 毒を持たない種類もいるそうだが、どっちにしろ気持ち悪い。
 気持ち悪いけど昔から精力剤として知られていたという。男ってビンビンになるためには気色の悪いムシのエキスも吸い取ろうとするのね。
 サソリエキスにはアミノ酸が豊富で、性ミネラルとも言われる亜鉛も豊富なんだそうだ。
 なら亜鉛のサプリに味の素をまぶして食えばいいような気もするけど。

 ちなみに私は亜鉛のサプリはときどき飲んでいる。というのも、ある本(そこそこ科学的な本)におなかが緩くなりがちな人に効果的と書かれていたからだ。でも、ビオフェルミンの方が良いかしら?

 サソリに関しては、なんとなくイメージ先行って感じもしなくはない。

  その3~トンカットアリ
 豚の血管をも噛み切るアリのことではなく、これは植物。
 朝鮮人参などと同じ仲間の熱帯雨林に育つ常緑低木で、根から抽出したエキスがエネルギーのもとになるという。
 男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促す作用もあるという。
 ってことは、男性の更年期障害の症状に効果があるかもしれない。

  お値打ちな商品?

 この“昇龍源”の広告だが、

 なんと!!90粒入でこのお値段 
 通常価格1袋8,700円(税込)が1,995円(税込)
 ただし、お一人様最大3袋までとさせて頂きます
 50歳未満の方は通常価格


と書かれている。

 ちなみに“昇龍源”でネット検索してみると、龍精源、龍勢源、龍虎源(なんとこれ、15万円!)ってのが出てくるが、“昇龍源”にはヒットしなかった。

 けど、いくらお一人様3袋までの特別価格とはいえ、安すぎない?
 90粒で2000円弱って、胃薬とたいした変わんないもの。


Shostakovich14Barshai  死者は何を歌う?
 さて、1年の最後の日にふさわしい話題としたところで、今日取り上げる楽曲は、これまた1年の最後の日にふさわしい、かどうかは議論の余地もないだろうが(もちろん、ないということに)、昨日までの記事内容も踏まえて、ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の交響曲第14番ト短調Op.135死者の歌(Lyrics for death)」(1969)。

 ここで書いているように、死をテーマとしたリルケなどの11の詩を用いた歌曲のような交響曲。

 今日は人によってはショスタコーヴィチの解釈者として高く評価しているバルシャイが指揮した演奏を(確か宇野功芳氏も褒めていたような記憶がある)。

 タワレコのオンライン・ショップでも、次のように紹介されている。

ShostakoSymWDR バルシャイが私財を提供して完成させた“思い入れに満ちた”傑作ボックス!
 20世紀ソヴィエトを代表する大作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲全集が、グッド・プライスでリリース以来の大ロング・ヒット継続中!
 バルシャイ(1924年8月28日~;ロシア出身でスイス在住)といえば、ショスタコーヴィチに師事した経歴を持ち、交響曲第14番の初演指揮者であり、弦楽四重奏曲第8番を「室内交響曲」として編曲したりしており、非常に関係の深い音楽家。当初はヴィオラ奏者として名声を確立しましたが、1976年にイスラエルへ亡命し、その後は数々のオーケストラの指揮者、音楽監督を歴任しました。1991年、ドイツの若手演奏家とモスクワ・フィルのメンバーで構成された臨時オーケストラを指揮。1993年4月、亡命以来久々にロシアに帰郷して、ロシア・ナショナルSOとベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」、モスクワ放送SOとマーラーの交響曲第9番を演奏したことは有名。1966年、初来日~以来、来日多数。
 ここでは、バルシャイ自らの充実した音楽活動期にあたる90年代以降、着実に録音を残してきた交響曲全集を収録しています。オーケストラは、ケルン放送SO[WDR交響楽団]。ベルティーニとの関係が深かった時期の“スーパー・オーケストラ”なだけに全曲を通じて、機能性豊かで表現の幅、巧みなニュアンス、音響の厚みとデリケートな音楽表現が秀逸に実感されます。バルシャイが私財を投資して完成させたCDボックスという、思い入れに溢れた全11枚組にて、熟聴すべきアルバムと言えるでしょう。


 オーケストラはWDR交響楽団。独唱はシモーニ(ソプラノ)とヴァネエフ(バス)。

 1999~2000年録音。ブリリアント・クラシックス。

 今年1年も、当ブログを読んでいただきありがとうございました。
 年明けは元日からオープン!

晦日イヴに今年を振り返る♪CPEB/fl協

Bach,CPEFLcon  これは協奏曲ジャンルの吹雪じゃ!
 今年亡くなった音楽家特集(ってもんじゃ全然ないけど)。
 早いもので今日で最終回。器楽奏者編である。


 知らない人も多いかもしれないが、オルガン奏者のアンドレ・イゾワールとチェンバロ奏者のユゲット・ドレフュスが亡くなっている。どちらも私がクラシック音楽を聴き始めた初期のころに、その演奏をエアチェックで親しんだ奏者だが、いまディスクは1枚も持っていない。

 多くの人が知っているピアニストの中村紘子が亡くなったのは7月。ピアニストではハンガリーのゾルターン・コチシュが先月亡くなっている。


 管楽器ではフルートのオーレル・ニコレが90歳で他界。


 ニコレの演奏で、C.P.E.バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach 1714-88 ドイツ)のフルート協奏曲を。


 ここで取り上げるポーポーちゃんっぽい鳥が写っているCDには、以下の4曲のコンチェルトが収められている。
 オーケストラはジンマン指揮のオランダ室内管弦楽団。


 ・ イ短調Wq.166,H.431(1750)
 ・ 変ロ長調Wq.167,H.435(1751)
 ・ イ長調Wq,168,H.438(1753)
 ・ ト長調Wq.169,H.445(1755)


 J.S.バッハの次男・エマヌエルの父親とは違った自由奔放な音楽を、ニコレもまた生き生きと演奏している(ちょっとカチっとしすぎている感もあるが)。

 1977年録音。フィリップス。
 他に、ホリガーの独奏によるオーボエ協奏曲(2曲)ほかも収録されている。

 ところで久々に買った“レコード芸術”だが、P.ヤルヴィの写真を見てプーチンの顔が重なり、佐渡裕の写真では安倍晋三の頬がオーバーラップしてしまった。
 そういうのって、私固有のことなんだろうか?

  会社の大掃除をさぼって早退した罰か?
 さて、正月休みになり私も昨日北海道へ戻った。
 が、まったく順調とは言えない旅となった。

 名鉄名古屋駅で、中部セントレア空港行きのミュースカイに乗る前に名鉄百貨店地下で赤福を買い、それもたまには向かいの家のおばさんにも笑顔生活をおくってもらおうと、1年の感謝を込めおばさんの分の赤福も買ったのだが、ミュースカイが発車してほどなくしてANAからメールが入り、私の乗る便は使用機到着遅れのため95分出発が遅れるという、まったくもっていただけない現実をたたきつけられた。

 その前の便も60分遅れていて、私がセントレアに到着したときはまだ十分間に合うタイミング。
 これが出張だったらこの便に変更しちゃうところだか、今回は正月帰省のプライベート。変更不可の早割チケットなのだ(とはいえ往復で5万円以上)。

 もうどうしようもない。だいいち、年末でその便にも空きがなかったし。

 で、保安検査場横の売店でJAあいち知多製の、いかにも素材には間違いがないと思われる483円の唐揚げ弁当を買い、待合室でたっぷり時間をかけて食べた。

 それにしても、おばさんに今日のうちに出来立ての赤福をお届けできるだろうかと、そのことが気がかりだ。ふだんしないことをして、自ら悩みのタネを作ってしまったことになる。私には課題解決能力がある方だと思っていたが、課題生成能力も備えているようだ。

 そんなこんなして、あと1時間15分で出発という時間になった。
 意外と時間が経つのが速かったなぁと思ったそのとき、さらに1時間出発が遅れるという宣告がアナウンスされた。

 今日のうちにおばさんに赤福を渡すのは絶望的になった。

 なんでも午前中の千歳空港の天気が悪く、その余波で遅延が発生したらしい。やれやれだ。まあ、空港で3泊した人のことを思えば、こんなの屁のカッパだが。って、屁のカッパって変な日本語だ。

 けさの北海道新聞によると、

 新千歳空港では29日、午前の降雪で滑走路を除雪したほか、滑走路のアスファルトが縦20センチ、横80センチにわたってはがれているのが見つかり、2本の滑走路のうち破損した1本を補修のため約1時間半閉鎖。ダイヤは大幅に乱れた。

んだそうだ。

 だよな。
 ただの除雪の遅れにしては、なんとなく納得がいかない感じだったもの。
 管制規制で欠航しますという理由で、ジェットスターのお客様は絶望の底に叩き落されていたし……(この日北海道に戻っただろう千葉課長は何時の便に乗ったのだろうか?)

 にしても、早くも正月明けにUターンする日の天候を心配しているところだ。このように私は常に先を見据えているのである。

  2016年のわが家でリタイヤしたものたち
 今年のわが家は、いろんなものが寿命を迎えた。

 完全停止する前にと、暖房と給湯のボイラーを交換した。その際に給湯ボイラーのリモコンが異常をきたすというおまけがついてしまった。

 つい最近では、まだ今シーズンは大丈夫と思っていたスタッドレスタイヤを買い替えた。
 妻が、運転していてあまりに滑るというからだ。

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 ヨコハマの ice GUARD5 PLUSにした。
 アウトサイドとインサイドの装着の指定があり、こういうのってなんかとってもよくききそうな感じがする。
 わが家の車はB4だが、205/60 R16というタイヤサイズ。
 このサイズだと、いちばん評判の良いブリザックだとひどく高くなる。
 でも、このヨコハマの新製品はなんとなくすごく良いタイヤのような気がして満足である。

 つい最近では炊飯器が壊れた。
 しゃもじを買い替えたばかりなのに、本体がイッテしまった。
 なんとなくしゃくに障ったので、同じメーカーではなく、パナソニック製のものにした。

 浴室のブラインドも何か所か糸が切れてしまい限界に達していた。
 窓自体はすりガラスだが、場合によっては私の美しい裸体のシルエットが外からわかってしまう。
 そこでハウスメーカーの専用サイトで同じサイズのブラインドを購入。自分で付け替えた。
 元のねじ穴が広がっていて、付属のねじがきかずちょっと苦労したが、取り付け出張サービスに出費することなく済んだ。

 来年はそろそろIHクッキングヒーターあたりが力尽きるのではないかと、いまから心配である。

豚から牛へ。仕上げはウインナー♪マズアのGM7

  肉は120gでがまんしたが、ご飯は大盛りってしまった
 月曜日の午前中は若園課長と池中さんと岐阜に出張。

 昼は若園課長お薦めのトンカツ屋に行った。

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 カツがやわらかいのはカツ専門店として当然といえば当然のことだが(しかし私にはその昔、牛タン専門店で噛みきれないほどかたくて弾力のある牛タンを出された経験がある)、軟弱なやわらかさではなく肉を噛んでいるという確かな歯ごたえと、自分が草食動物でなくてよかったと喜びを感じさせてくれるもの。

 残念だったのは、ワケあって、私はなるべく右側の歯で噛むようにしなければならなかったことだ。

 そしてまた、ここのカツはまったく脂っぽくない。
 食べた直後、30分後も、数時間後もまったく胃が重くならない。
 私の世代にはもちろんのこと、おじいさんやおばあさんにも優しくにっこり笑顔のトンカツ屋だ。


  夜も肉!けど赤身に徹する
 昼過ぎに一度支社に戻り、今度は上原課長と松阪へ。

20161226Matsuzaka

 現地で千葉課長と三城係長と合流し食事。

 焼肉へGo。
 脂っこくない昼食のおかげで、ボク、全然平気モード。

 松阪といえば松阪牛であり、この店ももちろん松阪牛が売り。

 が、私はといえばメニューの最初のページ載っている最強ラインナップには見向きもせず、2ページ目に写真もなく客観的に書かれている1人前680円のハラミに終始した(タンとロースも食べたけど)。若い三城係長はまっ白い上カルビなんぞを焼いていたが、ボク、ちっともうらやましくなんかなかったもん。

 このハラミ、味付けがとても美味しく(平和園のロースの味付けに似ていた)、オッサンは赤身に限ると自分の選択に酔った。そしてまた、焼肉を食べた後に陥りがちな、胸焼けは一切起こらなかった。
 しかし、ここでの失敗は、ご飯を頼まなかったことだ。
 三城係長がご飯を注文したとき一緒に頼めばよかった。けど、千葉課長に軟弱者と言われそうなのでがまんした。

 その千葉課長は25日はクリぼっちだったはずだ。
 だからチキンを食べられなかっただろうと鶏肉を勧めたのだが、鼻であしらわれた。

 ご飯を頼まなかったバチがあとでジワリと効いてきた。
 肉こそ食べたが、腹がはち切れそうなほど食べたわけではない。
 すきっ腹じゃないが、酔いが回りやすい状態だったことは確かだ。

 焼肉店を出た後、まだ時間が早いからと得体の知れない居酒屋に入った。
 ちょっと寒かったので、千葉課長が唇をとがらせて美味しそうに飲んでいる得体の知れない燗酒を出来心で飲んでしまったが、そのあとは注ぎ上手の千葉&三城。

 私も上原課長もすっかり記憶がつぎはぎだらけになってしまった。
 ウインナーの切り込み傷の光景が記憶に残っていたのだが、どうやらその店でウインナー炒めを頼んだらしい。


  手堅い職人のよう
 それはそうと、2016年昇天音楽家の今日は指揮者編。

 昨日の作曲家でも名前があがったブーレーズの他、ロバート・クラフト、ネヴィル・マリナー、クルト・マズアなどがお亡くなりになった。


 宇野功芳氏も亡くなっているが、私は氏が指揮する演奏を耳にしたことがないし、私にとっての宇野氏は音楽評論家でしかない。

 また、“レコード・イヤー・ブック”では、クラフトのことを“アメリカの指揮者で指揮者”って書いているが、男の中の男ならぬ、指揮者の中の指揮者って意味か?いや、間違いですね、単に。


Mahler7Masur お亡くなりになった指揮者を代表いたしまして、お一方をご紹介。
 マズアの演奏である。


 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第7番ホ短調「夜の歌(Lied der Nacht)」(1904-05)。

 奇をてらったところのない、ほめ言葉としてオーソドックスというのがふさわしい演奏。
 安心してこの曲の音の洪水に浸ることができる(過去記事は→こちら)。

 そしてまた、マズアという指揮者はこのGM7に限らず、どのような作品に対しても派手なことやトリッキーなことをしないが、実に誠実な指揮をする人だったと言えるのだろう。


 オーケストラはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。


 1982-83年録音。ドイツ・シャルプラッテン。


 少し前に(あれは討ち入りから2日後、クリスマスの9日前の仏滅の金曜日のことだった)名古屋銀行のローンカードのことを話題にした。

 話題にするからにはもちろん多少は商品知識を得るためにネットで検索し調べた。
 が、そのあとはネットを使っているとこのバナー広告が必須で表示されるようになってしまった。

 くまったなぁ……

復活しない人々と復活した厄介者♪PMD/復活

DavisPM_Resurrection  行ったり来たりしてますが決して怪しい者じゃないです
 12月25日

 飛行機の運航が正常に戻りつつあるといっても、あくまで“戻りつつ”であって、この日もほとんどの便の運航に遅れが生じていた。
 また、空港ターミナルに3泊するはめになった人の中には、非日常的な環境によって便(べん)、またの名をウンコーに不具合を生じていたのも1人や2人ではあるまい。

 私が乗る便(←びん)も、搭乗口が10番から7番に変更になり、また10番に変更になってやれやれと思っていると、いつまで経っても10番に駐機している羽田行きの便が出発せず、嫌な予感がするや否や、今度は5番に変更になった。

 空港での搭乗口変更のアナウンスよりも早く、アナからインフォメーション・メールが入る。
 アナといっても雪の女王ではない、ANAである。

 携帯がワイシャツの胸ポケットでブルブルするたびにそれを確かめ、右に向かったり左に向かったりである。
 保安検査場の待合室側に立っている警察官に怪しまれていないだろうかとヒヤヒヤだった。
 
 そして結果的に、私の出発はおよそ1時間の遅れとなった。
 
  こんな日には非常食携帯が必須
 この日、もしものことがあったらと、妻がおにぎりを作って私に持たせてくれた。

 私は風呂敷にその鮭のおにぎりを包み、おつかい上手な忠犬のように首に巻いて旅に出た(心理的な姿勢としては)。
 空弁は品切れしていなかったものの、おにぎりの一部は売り切れていた。
 しかし食料を自給できる態勢にあった私は、落ち着いて過ごすことができた。
 そして、この非常食は最終的には私の一般的な昼食となった。

 人の混雑の痕跡は搭乗待合室にも見られた。
 清掃がいつもほどには手が回らないのだろう。
 あちこちで椅子にゴミが置かれたままになっていたりもした。

 こうなると日本人でもマナーを守らない人が発生するようだ。いや、日本人じゃないかもしれないけど。

  びびの間違いでびびる
 ところで空港に向かう途中に、私は自分が大いなる勘違いをしてしまったことに気づいた。

 なんでこんな思い違いをしたのか、自分でもビビったくらいだ。

 先日取り上げた来春のJR北海道のダイヤ改正に関してである。

 美々駅が廃止されれることに関して、私はその駅の周辺には家が増えてきたのになぜ?……と書いた。

 私は美々駅と長都(おさつ)駅を勘違いしていたのだ。

 美々駅なんてここ10年以上通過したこともない。
 だから美々駅の今を私は知らないのだ。

 念のためグーグルで駅および周辺の様子を観てみると……な~んにもない。
 いまもむかしも変わらない美々。木々に囲まれたビビ。どういう人が利用するのかわからないびび。
 BIBIっていたなぁ、むかし。女の子2人組みの歌手だけど、ご存知?

 いずれにしろ、JR北海道さま、おのれの無知から罵るようなことを書いて申し訳なかった。

  年末恒例の話題
 さて、今年も残すところ4日。

 新聞などには年末恒例の“墓碑銘”記事が載っているが、私も恒例なのには抵抗を感じつつも、そこは前向きに、今年亡くなった音楽家について思いを綴ろう。ってほど思いがあるとも言えないんだけど……

 参考にするのは“レコード・イヤー・ブック”。“レコード芸術”新年号の付録だ。
 このイヤー・ブックは手に入れたい。ということで、1800円もする新年号を買った。

 この冊子の後ろのほうに“逝ける主な音楽家”というページがあるが、あらためて2016年もオオモノがこの世を去ってしまったことを再認識した。

 ところでこのコーナーを担当しているのは、鈴木淳史
 本誌の方でも感じたが、好きか嫌いかは別としてかつては書くことが過激で下品系だった鈴木氏が、このようにフツウの記事を書いたりインタビューしているなんて、月日の移ろいを感じちゃったりする。

 今日は作曲家編。

 作曲家では、P.M.デイヴィスにP.ブーレーズ、冨田勲、ラウタヴァーラが今年亡くなった。

 その3人の作品から、他人をバカにしたような(実際にはバカにしてません)、気が狂ったような、、でも病的にノリノリなP.M.デイヴィス(Peter Maxwell Davies 1934-2016 イギリス)の、プロローグと1幕のオペラ、「復活(Resurrection)」Op.129(1987)。

 この曲、私はばかばかしくてかなり好きだ(って、きっとばかばかしい曲というわけではないと思う。たぶん)。

 作品とディスク(ナクソス)についてはこの記事をご覧あれ。

 なお、冨田が亡くなったことについてはこちらで、ブーレーズがいっちまったことに関してはここで取り上げている。ラウタヴァーラの作品はこんな感じだ
 大掃除とかをさぼりたい人は、真剣な顔をしてこれらのあまり価値のない記事を読んで時間をつぶすのも選択肢の1つだろう。 

  数日前から私の身にも復活の兆しが……
 といっても、良い話ではない。

 苦痛と不愉快さを伴う出来事の再々復活である。
 片頬宍戸錠状態。つまりまた、左下奥歯の歯ぐきが腫れてきたのだ。

 しかも頼みもしないのに、今回は左上奥歯の歯ぐきも少し腫れてきている。こちらは痛みはないが違和感がある。

 幸い今日は歯科医院を予約してある日。
 当初予定の下の歯ぐきだけでなく、上の歯ぐきにもレーザーを照射してくれるように懇願したいと考えている。
 でなきゃ、年越しそばも、雑煮も食べられなくなる危険性がある。



コトのあとが残っていたロビー♪シベリウス/悲しきワルツ

SibeliusJansons  指定券は売り切れなのに……
 ニュースでご存じだと思うが、北海道は22日から大荒れの天気になり、特に水気の多い重い雪に不慣れな道民たちということもあって、交通機関は乱れに乱れた。

 25日はかなり回復したが、その前2日間のJRはほぼ全滅、新千歳空港も完全に難民キャンプ地化した。

 なかには22日から空港に3泊したという人もいるらしい。
 また、配られた毛布の奪い合いで戦争が起りかけたという報道もあった。中国人が「飛行機を飛ばせと」大暴れもしたそうだ。

 私は25日に新千歳から名古屋へと飛んだ。

 このような混乱のあとだから、早めに空港に向かった。

 幸いJRは(直接関係のない路線で一部の運休はあったものの)ほぼダイヤ通りに動いていた。
 しかし新千歳空港行きの快速エアポートは大混雑している恐れがある。

 そこで今回は指定席であるuシートのチケットを取ろうと思ったが、1時間先の便まで満席だと言われた。

 いよいよもって、まずい。
 ギュウギュウ詰めになるのは間違いない。

 が、ホームに上がると意外と列車を待つ人の列はしょぼい。
 そして列車が入ると、私は難なく窓側の席に座れた。しかも、終点の新千歳空港まで隣に座る人がいなかった。

 これは、私が世間の人々から避けられていたためではない。それぐらい混んでいなかったということだ。
 もしかすると、飛行機に乗る人たちは大方、すでに前泊も含め空港に大集合してしまっていたのかもしれない。

  本屋の前で一夜を明かしたのね
 新千歳空港駅から空港の1階に上がる。

 ここには文教堂という書店があるが、その前に広がるロビーには前夜の宴、いや、苦難の痕跡が……

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 なんだか、悲しくなる光景だ。
 でも律儀にたたんでいるところが素敵(こういうことができるのはニッポン人だろう)。

 シベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)の「悲しきワルツ(Valse triste)」Op.44-1(1904)。

 A.ヤルネフェルトの劇のための音楽「死(Kuolema)」Op.44(1903)の中の曲で、小オーケストラ用に改編され、単独で演奏される機会が多い。

 ヤンソンス指揮オスロ・フィルの演奏で。

 1994年録音。EMI。

 このお話、明日も続く……

圭子さんに肉薄した慎子さん♪伊福部/ラウダの新たな画期的演奏誕生

IfukubeLaudaTsukakoshi  本日は、
 クリスマスも終わり、あとは正月休みだけを楽しみに生きていくしかないブラック・マンデーである。

 が、個人的にはある種の解放感もある。
 年賀状を書き終えたのだ。
 毎年同じことの繰り返しのようにこの時期は年賀状書きに追い立てられる。
 それが終わったことは、1年の最後の最後になって1つことをやり遂げた達成感を味わうことができる。

 そんなクリスマスとか年賀状、年越しそばとかククレカレーとはまったく関係なく、伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「オーケストラとマリンバのための『ラウダ・コンチェルタータ』(Lauda Concertata per Orchestra e Marimba)」(1979)。

 今日は塚越慎子のマリンバによる演奏。

 これはいい!

  ちょっとだけオケに不満が残るが、ほぼ満点
 2015年12月のライヴだが(拍手は入っていない)、安倍圭子による初演時ライヴを彷彿とさせる“蛮性”がある。
 安倍圭子さんのあとを継ぐ、頼もしい若手が登場したという印象だ。

 録音も良く、オーケストラもさすがに上手い。

 ただし、指揮者のアプローチの仕方なのだろうか、オーケストラにもう少し奔放さが欲しい。
 暴れはっちゃく(暴れん坊将軍でもかまわない)のように“蛮”のところではもっとやんちゃにやってほしい気がしないでもない。マリンバにやや押され気味だ。

 また、“頌”の箇所でもオーケストラにもうちょっと情感に浸りたいところ。
 指揮者が手堅くまとめようとしているかのように聴こえる。

 が、すばらしい録音が出てきたことを大いに喜びたい。

 ちなみに、発売元は

 魅惑のマリンバ!
 若き人気マリンバ奏者塚越慎子が奏でる華麗なるコンチェルト・アルバム!
現在最も注目を集める人気マリンバ奏者、塚越慎子の3年ぶりとなる新アルバムの登場です。今回は塚越がこれまでレパートリーとして大切にしてきた2大マリンバ協奏曲を収録しました。日本の偉大な作曲家の一人、伊福部昭がマリンバのために書いた「ラウダ・コンチェルタータ」。土俗的に躍動するリズム溢れるこの曲を、塚越が完璧な技術と音楽性で聴衆を圧倒していきます。ライヴならでは興奮が伝わってくる渾身の演奏です。また、自身もパーカッショニストとして活躍するエマニュエル・セジョルネによって書かれたロマン溢れる協奏曲を収録。マリンバと小編成の弦楽オーケストラによって奏でられる魅惑的な響きとメロディに溢れた美しい協奏曲で、この先マリンバ奏者にとって重要なレパートリーになる楽曲です。塚越は情感たっぷりにこの曲の魅力を存分に伝えます。各方面から絶賛され、活動も多岐に渡る塚越慎子の「今」を切り取ったコンチェルトアルバムとなりました。さらなる成長を続ける塚越の輝かしい音楽をぜひお聴き下さい。 オクタヴィア・レコード

と書いているが、まったくもって圧倒させられる演奏だ。

 指揮は岩村力、オーケストラは読売日本交響楽団。

 ところでこのCDの難点。

 ケースの開閉の向きというか、表裏というか、上下というかが、通常のものと逆。

PC140009

PC140008

 なんでこういうことするんだろう?
 ここに秘められたワケが知りたい……

浜名湖とジングルベルとそり滑り♪アンダーソン/狂った〇〇

AndersonFen  今年の流行ってるアレンジ?
 先週の半ばにセントレアから新千歳空港へフライトしたわけだが、本日がまさに本番であるクリスマスの前だっただけあって、そのときすでに機長はサンタの格好をしていた、というのはウソで(名前が三太でもなかったと思う)、搭乗待合室にはクリスマス・ソングやそのアレンジヴァージョンがメドレーのように次から次へと流れていた。

 繰り返しずっと流れているので、あそこで仕事をしていて絶えずそれを耳にしなければならないANA FESTAの店員さんは頭がおかしくなってしまわないのだろうかとちょっと気の毒かつ心配になったほどだ。

 そのなかに陽気な「ジングルベル」をいっそう陽気に目まぐるしっぽくアレンジした曲があった。

 これ、前の週に静岡に出張したときに浜名湖SAでも耳にした。

 駐車場に向けてスピーカーからがさつな音で発散されていたのだが、あまりにもがさついていたために最初は何の曲かわからなかったほどだ。地元出身の演歌歌手による「神宮流部留」とかいった名の曲のカラオケかもしれないと勝手な判断をしたのだが、ややすると、おやまあ、「ジングルベル」じゃないか、粋なことしやがるわい、と、その季節に合わせた配慮にやや感心した。

 わからなかったのは伏草課長も同じだったようで、それはクラシック音楽だと思ったようだ(広い意味では「ジングルベル」もクラシック音楽に入らないでもない)。

 「クラシックに詳しいMUUSANなら、こういうのを聴いてもすぐ何の曲かわかるんですよね?」と彼は聞いてきた。
 「はい。これはわかります。ジングルベルです」

 彼は『ミスターNo』に頭突きされた石燈籠のようにキョトンとした。
 キョトンとしたが、ほどなくして「ジングルベル」ということを彼自身も無事認識し初日の出のように明るい表情になった。

 ちなみに「ジングルベル(Jingle Bell)」はイギリスの牧師・ピアポント(ピエールポント)が、自分が神と交流する場としていた教会で歌うために1857年に作詞作曲したものである。

 高速道路のサービスエリアでもセントレア空港でも流れていた、この走馬灯風ジングルベル。
 今年流行っているということだろうか?

  誰もが知ってる(←言葉のアヤッてもんです)セミ・クラシックの名曲
 そのあとにかかったのはアンダーソン(Leroy Anderson 1908-75 アメリカ)の「そり滑り(Sleigh ride)」(1948)だった。

 そりで滑ることはクリスマスと直接関係ないが、それはボブスレーやリュージュの場合。

 アンダーソンの「そり滑り」とクリスマスの関係は私には明らかにされていないが、鈴の音や馬のいななきの擬音が使われているということは、これは馬そりをイメージしたものであり、少なくともクリスマスっぽくなくはない。

 だが、アンダーソンの曲ということで言えば、この日の私はむしろ「シンコペイテッド・クロック(The syncopated clock)」(1945)の気分だった。

 「シンコペイテッド・クロック」の邦題は-ほとんど誰も使わないと思うが-「狂った時計」。つまり狂った時計を描いているわけだ。そのまんまだけど。

 で、この日の朝、マンションの洗面台の近くに置いてある時計が、10:40を指していた。

 実際には“あさチャン!”が始まったばかりの時刻なのにである(この時間帯、やけに金ちゃんヌードルのCMが流れる。北海道の人にとってはまったく知らないCMだろう。東海地区の人にとっては北海道では金ちゃんヌードルが売られていないなんて知らないことだろう)。

 秒針は進むでもなく、かといって完全停止するわけでもなく、ピクピクと足踏み痙攣状態。

 まさに病身だ。

 自力で先に進めないとわかったなら、いっそのこと完全に止まってほしい。まるで臨終前の脈拍のようで、朝からまったく明るくない気分になってしまった。

 アンダーソンの作品集で、今日はフェネル/イーストマン=ロチェスター・ポップス管弦楽団のものを。

 「シンコペイテッド・クロック」は1958年、「そり滑り」は1956年の録音。すっごく古い録音ってことになるが、さすがマーキュリー。いまから60年前の録音とは思えないサウンドが広がる。

  小さいバ・ナ・ナッ
 外はすっかり雪景色。
 今年北海道を担当するトナカイはそりがよく滑るだろうから楽だろう。

 部屋の中では、ちょいと汚らしい様相だが、モンキーバナナが順調に育っている。

 いや、順調だったらもっと大きくなっているのかもしれない。だいいち、花も実もつける気配がないし。

 けど株元から子供が芽を出してきている。

IMGP1225

 なお、葉にある白い斑点は、ハダニが発生したため、それを窒息死させるために私が牛乳を薄めたものを噴霧した痕である(乾くとハダニは固まった牛乳によって身動きできなくなるうえに窒息すると言われている)。

改正というより改悪?来春のJR北のダイヤ改正♪ディーリアス/奇想曲と悲歌

DeliusEdition  まだ切るほどじゃないが……
 今日はクリスマス・イヴである。

 なのにいきなりブッキーな肖像画が描かれたCDを載せてしまってすまない。悔い改めよ。私が。

 そういえば、いまから40年くらい前に流行った、厚紙製の箱に入ったイヴっていうガム、まだ売ってんだろうか?

 そのむかし、ゑびすやで買ったことがあるが、高級な香りがしたものだ。が、ソーダアイスのような味だったような気もする。

 その後、AVのハシリのころ人気だった小林ひとみのイヴちゃんシリーズは記憶に新しくはないが、こんなきれいな人がAVに?という歓喜的衝撃を受けたのは私だけではあるまい。
 「黄色いサクランボ」のエバよりもイヴの方に、私は迷いなく軍配を上げたい。

 そんな不埒なことを書いてしまった2016年のクリスマスイヴの朝の私だが、朝いちばんで床屋に行くことにした。

 夜の礼拝にきちんとしたヘアでベネディクト教会に出かける、という目的のためではまったくなく、前回床屋に行ってから約1か月経ったからだが、なぜかこの1か月はいつもよりも髪の伸び方の勢いがなく(しそわかめふりかけを愛用し始めているのに)、まだまだ散髪する必要性は感じられない。しかしながら、年末年始に切りに行く時間がなさそうなので(私は暇だが床屋が休み)、本日ちょっとお金がもったいない気もするが、断、いや、散髪しに行くのである。

 おとといから天気が悪い。
 けっこう雪が積もった。
 大雪だ。
 昨日は久々の雪かきでけっこう腰が痛くなった。

IMGP1235

 上の写真は雪かきによって積んだためで、純粋な積雪の高さではないことはよく理解しておきなさい。

 ポーポーちゃんが住んでいて今は廃墟となった家を覆う雪もさらに盛りがよくなった。

IMGP1232

  大雪の復活
 こちらの大雪は列車の名前である。
 来年3月4日のダイヤ改正で、かつての急行列車の名を冠した特急列車が誕生するのである。

IMG_20161222_0001


 といっても、前向きな内容とは言えない。

  おいぼれは石北峠を越える
 なんのことはない、これまで札幌⇔旭川⇔網走を運行していた特急“オホーツク”を4往復から2往復へ減らし、札幌からの直通列車が減るかわりに旭川⇔網走に新たな特急を2往復運行。それが“大雪”なのである。

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 札幌⇔旭川間は現在でいう“スーパーカムイ”をお使いくださいってことだが、その“スーパーカムイ”は“カムイ”に名称変更、さらに同じ区間に、北海道新幹線開業で使わなくなった旧“スーパー白鳥”の車両を投入し、そちらはこれまた過去に使われていた“ライラック”の名で運転される。

 この“ライラック”が“大雪”の接続列車として位置づけられているが、「同一ホームでお乗り換え」って明るく言われてもねぇ。乗り換えがない方がいいに決まってるわけだし……

IMG_20161222_0003


 このように利用者に不便をかけ利用しにくくする、まさに利用者離れの負のスパイラルといったダイヤを、JR北海道はなぜ組むのか?

 そこには車両不足というボンビーJR北海道の悲しい事情があるようだ。
 札幌⇔網走を走らせるディーゼル車両(183系)が老朽化しているものの、新しく製造するお金がないらしい。

2016-10-08_53

 でも、運送業なのに自らの首を絞めるような改正ならぬ改悪のダイヤなら、さらに客離れが進みますます経営が苦しくなるのではと思ってしまう。

  乗り心地は向上するが……
 状況は稚内方面も同じ。

IMG_20161222_0005

 札幌⇔旭川⇔稚内の直通特急は現行の3往復から1往復になり、名称も“スーパー宗谷”から“宗谷”へと、かつての急行の名前に。スーパーがはずれてとっても後ろ向きな感じだ。

 そして旭川⇔稚内の特急を2往復運転。現在“スーパー宗谷と同じく札幌⇔稚内を走っている“サロベツ”が旭川始発もしくは旭川終着となる。

 ただし“サロベツ”は現在の老朽化車両ではなく、現在“スーパー宗谷”で使われている車両(261系)が投入される。
 逆に言えば、これまた古くなった車両(現在“サロベツ”で使っている車両)がどうにもこうにもならなくなってしまっているものの新しい車両を投入できず、いまある“スーパー宗谷”型車両をやりくりするために、運行区間を短くしたということだ。

  古きものは旭川の向こうへ?
 札幌⇔函館はどうかというと、こちらは新しい車両を投入するらしい(といっても新しい型ではなく261系の増車)。
 現在1往復運航している“北斗”を廃止し、車両を増やして“スーパー北斗”に格上げする。

 “北斗”は現行の“オホーツク”や“サロベツ”と同じタイプの車両。
 この183系が棺桶に片足を突っ込んでいる状態というわけだが、とすれば引き続き183系で運転される“オホーツク”や“大雪”は石北峠を無事越えられるのか?と心配になってくる。

 札幌から帯広・釧路方面(スーパーとかち、スーパーおおぞら)では大きな変更はなし。
 時間短縮って、長くなるのもあるじゃん……

IMG_20161222_0002

 そしてまた、ここに書かれているように、来年のひな祭りの日をもって10の駅が廃止される。

 その昔、美々駅なんて誰が利用するんだろうと思っていたが、いまは周辺にそこそこ家があったりする。
 なのに廃止になるって、時代に逆行しているような気もしないではない。詳しい事情を知らない勝手な言い分だけど……(←この件については訂正記事アリマス)

  予約もしにくくなる
 さらに、インターネットによる予約サービスと電話の予約センターが来月末で廃止(JR東日本が運営している“えきねっと”をお使いくださいってさ)。

 サービス業として、なんというか、販売ルートを狭めるっていうのが何とも奇怪であり悲愴だ。

 そんなことを思いながら、クリスマスに全然ふさわしくなく、ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「奇想曲と悲歌(Caprice and elegy)」(1930)。

 独奏チェロと室内オーケストラのための作品である。

 ロイド・ウェッバーのチェロ、マリナー指揮ASMFの演奏を。
 ディーリアス作品集(8枚組)のなかに収められている。

 1994年録音。デッカ。

 あっ、画面の前のあなた!

 Merry Christmas!

木枯らしどころじゃないわけで……♪ホルスト/冬のさなかに

  まあ、ソテツやアロエが戸外で越冬するくらいだから
 土曜日に引き続き、日曜日もあてもなく散歩へ。

 またスーパーに寄ったが一巡しただけ。そこに入っているドラックストアにも行ったが、この人毎日何しに来てんのかしらと、疑念を持って見られているかもしれない。

 大きな通りに面している喫茶店、いや、カフェの前に植えられていたり、道ばたでたくましく生きている植物。
 名前は知らないが、咲いている花の写真を撮るおっさんが1人(←私のことだ)。

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 一方で、札幌はすっかり冬である。
 これだけの違いがあるのは当たり前と言えば当たり前だが、不思議な感じもしないではない。

 考えるに、1年のうち4か月は雪のある生活なわけで、なのに札幌がなぜこんな大きな街になったのか確かに不思議である。

HolstArte  とても美しく懐かしいメロディー
 ホルスト(Gustav Holst 1874-1934 イギリス)の「冬のさなかに(In the Bleak Midwinter)」。

 ひじょうに親しみやすいメロディーで、どこか懐かしい。一度耳にすると忘れられない曲だ。

 実はこの曲、ロセッティの詩による讃美歌なのである(第468番「木枯らしの風ほえたけり」)。

 オーボエ奏者マルコム・メシターが編曲したものを私は聴いている。

 ポープル指揮ロンドン・フェスティバル管弦楽団、メシター(ob)による演奏。

 1995年録音。ARTENOVA。

 この日の夕方のマンションの窓からの風景。

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 またまた飛行機雲が見えた。
 それも生育中だった。

 話は変わるが、昨日からスーパーおおぞらとスーパーとかちが走る石勝線・根室本線が全面復旧した(けど今日は悪天候で何本も運休)。
 某民放のニュースで、乗客のインタビューをしていたが、そのうち2人が知っている人だった。

札幌男児ってことじゃなくて……♪エリシュカ/札響のブラ2

  おや、この店は……
 昨日は札幌で会議だったのだが、それはそうと、土曜日の買い物兼散歩の話の続き。

 ぶらぶらとぐるっと回ったあげくに、目的の雑誌は手に入らなかったし、それ以外にたいしたものも買わなかったのだが、散歩することで運動にはなった(たぶん)。

 そしてなぜか(ってこともないんだけど)、11月の中旬に氷山係長に連れて行ってもらったあの中華料理店にたどり着いてしまった。夜だけの営業ゆえに人の気配がまったくない。なので、こっそり写真を撮らせてもらった。

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 ほれ、あるでしょ。サッポロラーメンってのが。750円で台湾と同じ値段。ただのラーメンより220円も高級。
 あっ!、、、“サッポロメン”だな。

 店内の年季の入ったメニューにはカッコ書きで味噌ラーメンと補足事項が書かれていたが、表の看板にはその注意書きはない。
 これだけ見ると、サッポロ一番のことかと間違える人が60人に1人くらいはいるかもしれない。

 なお、“ピーマン肉”っていう日本語もすてき極まりないことを申し添えておく。

 この店の近くには名古屋銀行があった。

 その光景が、いかにも私が喜びそうなものだった。実際喜んだし。
 にやけていて歩道を行きかう人が私のことを危ない人だと思わなかったことを望みたい。

PC170423

 読みにくいかもしれないが、銀行の手前のおそらくはもう営業していない園芸店(?)。
 そこには“熊”の文字が!

 って、もちろん“くまったなぁ”とはまったく関係ないだろうけど(あの広告については氷山係長も、クマとはいかがなものかと、毎朝地下鉄の中で疑問が膨らむばかりでモヤモヤしていたらしい)。

BrahmsSym2Eliska  何度聴いても飽きが来ない力&名演
 札幌の名が出てきたので、今年聴いた札幌交響楽団のCDから、今日は再びエリシュカ指揮のブラームス(Johannes Brahms 1833-97 ドイツ)の交響曲第2番ニ長調Op.73(1877)。

 このCDがリリースされたのは2015年だと思うが、私が購入したのは今年の3月だったので、そこはお許し願いたい。

 私はもともとブラームスのシンフォニーのなかでは第2番は3番目に好きなもの、ということは2番目に嫌いな交響曲だったのだが、ここ何年かで番っていいなぁと感じるようになった。

 そして2番好きの決定打となったのはこのエリシュカの演奏。

 今年何度聴いたかわからない。
 聴くたびに温かな気持ちになる。これで懐も温かくなってくれたら言うことなしなんだが……

 ひいき目でもなんでもなく、エリシュカ/札響の演奏はブラ2のみならず、どれもいい(チャイ4はとりわけ最高というべき演奏である。最高と感じるものが多くて困ってしまう)。

 2014年11月、札響第574回定期演奏会ライヴ。Altus。

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