新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

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2016/08

とても良かったって?ホントかい?バルトーク/不思議なマンダリン

BartokMandarin  せいりょく増してますか?
 このあいだは旭川で暴風に遭遇し、骨折までした(傘が)私だが、昨日は札幌も石狩も空知も、そのほかの地域も大雨警報や洪水警報が発令された。

 昼前から豪雨とはいうほどひどい降りではなかったが、けっこう強い雨が断続的に降り続いた。

 市からの情報メールが頻繁に届いたが、それはそれでありがたいものの、だからどうするのがいいのかっていうのがよくわからない。
 “どこどこ川の水位が上昇しています。警戒してください”とか“今後の情報に注意してください”って言われたってねぇ。
 冷たいというか、決して親切とは言えない文面。アドバイスとしてはレベルが低い。
 
 ましてや災害メール配信を申し込んでいない人は、そういう情報すらわからない。
 広報車が巡回するわけでもないし、そういう人って何かが起こってから初めて最悪の事態を知るってことになるかもしれない。

 なにか、うまい周知方法と、それに責任を負わされたらいやだって気持ちはわかるけど水位がどうのという客観的事実だけを伝えるんじゃない安心できる、あるいはどう行動すればいいのか指南してくれる情報提供のありかたってないのだろうか?

 それにしても、温帯低気圧が勢力を増して台風に発達するっていうんだから大いに困ったものだ。

 “せいりょく”違いだが、久々に毛色の違うスパムメールがきた。

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 健康食品とうたっているのに医薬成分が入っているっていうのは成分的には良心的な気もしないではないが、まっ、危険だわな。

 でも、“精力剤に対する本当の知識”ってのが、どうもうさんくさい。
 いや、こういうメールそのものがそもそもうさんくさいんだけど。

 しっかし、“怪しいと思ったけど使ってみたらとても良かった!”なんてことがあるのかいねぇ~
 怪しいと思ったら初めっから使うなよって、私は忠告したい。

 ところで精力剤ってどういうもののことなんだろう?
 バイアグラのような効果があるものを言うのだろうか?
 いえ、興味もニーズもありません。私には(←精力があるという意味ではない)。

  精力、じゃなく精緻ながら暴力的な演奏
 クラシック音楽作品にも精力絶倫の男が登場する作品がある。

 バルトーク(Bartok,Bela 1881-1945)が書いた1幕のパントマイム作品「不思議なマンダリン(A csodalatos mandarin)」Op.19,Sz.73(1918-19/改訂'24/再改訂'26-31)だ。

 「中国の不思議な役人」という曲名の方が一般的(といっても限定的世界で)だが、これは誤訳。
 そのあたりのことも含め、作品についてはこちらの記事をご覧あれ。

 私もそうしょっちゅう聴く曲ではないが、このあいだ久々にブーレーズ盤を聴いて驚き新た。
 CDプレーヤーを替えたあとに聴いたのだが、演奏もさることながらこんなに録音がよかったっけ?というくらい新鮮に響いた。

 オーケストラはシカゴ交響楽団。

 1996年録音。グラモフォン。

 わが家の辺りには土砂災害や洪水に関する避難勧告は出ていないが、今の段階でも予断を許さない状況。
 なんせ大きな川が近いもんで……。その川の上流地域にはあらゆる警報が出ているわけで、じきに下流に押し寄せてくるのは間違いない。

 休みは今日で終わりだが、行動予定を大幅に変更しなくてはならないかもしれない。

今日は「大」だ♪WAM/Sym40(by マッケラス)

Mozart40Mackerras  便所の話じゃありません
 昨日は「小ト短調」をとりあげた。

 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の交響曲第25番ト短調K.183(K6.173dB)(1773)である。

 なぜ「小」かというと、「大」があるからだが、「小」とはいってもホルンは4本要るし、楽譜に忠実にすべての繰り返しを行なって演奏すると25分くらいになる。小さくても立派だ。だから恥ずかしがることなんてない。

 その「大」だが、有名な交響曲第40番ト短調K.550(1788)である。

 モーツァルトが作曲した交響曲で短調で書かれているのは2曲のみ。
 ともにト短調で、それが25番と40番だ。

  つながっている……?
 実はこの曲を今日紹介するのには、もう1つワケがある。

 というのも、最近になってこのブログの「タイトルの背景にある写真の“550”ってなんですか?」という問い合わせが多いからだ(1人だけだけど)。

 豚まんの蓬莱じゃあるまいし、550ではない。
 だいいち蓬莱は551だ。

 これはSSOなのである。
 Sapporo Symphony Orchestra の略である。

 私も札響を知ってからずいぶんとなるが、SSOという略号があるのを知ったのはそんなに前のことではない。
 そして、このところ続けてリリースされた過去の定期演奏会を収めたSACDハイブリッドをプレーヤーに入れたらこういう表示が現れるので、なんだが純情な少女のように喜んで、背景写真に使っているのである。

 そういうわけで、昨日のK.183からK.550と大小のト短調を取り上げることになったのだが、なんと緻密な設計だろう。我ながら、感心する。この偶然に。

 この曲についても過去に何度も取り上げているので、万が一暇を持て余している人がいたなら新・旧のブログで“K.550”で検索してみるとよいだろう(しなくてももちろんよい)。

 40番の演奏もいろいろ聴いてきているが、1枚だけ選べと言われたら、私はマッケラス/プラハ室内管弦楽団の演奏をとる。

 この演奏は、あらゆる点ですばらしい(通奏低音としてチェンバロが加わっていることも、私の好み)。

 1986年録音。テラーク。

 で、実は私もマッケラス/プラハCOのモーツァルトは全集ではなくこのCD(40番と41番)しか聴いたことがない。
 この2曲がこんなにお気に入りなのになんてことだ。

 ということで、私もこの全集を買うことにした。
 私のせいで在庫切れになったらごめん。

オチャメなバス。ハチャメチャな天気♪ケルテスのWAM/Sym25

P8170240  わざわざボロいディーゼルカーで
 おとといは旭川に向かった。出張である。

 札幌から旭川までJRで移動するとなれば、10人中9.9人が、L特急「スーパーカムイ」を利用するだろう。
 それが賢明で健全な判断というものだ。

 もちろん私もそういう人たちの一員としてそのように行動するつもりだった。
 だが、タイミング的に稚内行きの特急「サロベツ」があり、かつ自由席が空いていたので、私はこの老朽化がはなはだしいディーゼル特急にあえて乗ってみることにした。本日の日替わりランチが“カツ丼 600円”だというのに、わざわざ定番メニューの“親子丼 650円”を頼むぐらい自虐的な選択である。

  しかし、この特急は早晩廃止になる可能性が高い。得はしないが大損することもないだろうから一度乗ってみようと、親子丼、いや、玉子丼ともいえる選択をしたのである。

  この車両はキハ183系といい、80系の後継車として35年ぐらいまえにデビューしたものだ。
 初めて試運転車を札幌駅で見たときにはカッコいいと思ったが、いま見ると仰々しくて重々しい。

 乗り込んで見ると、旅がかったるくなるような、何となくすすけたような明るい雰囲気とは言えない車内。乗客の皆々様がたもどこか表情がさえなく見えちゃう。

P8170242 トイレの使用中を示すランプは円い白熱灯色。その下には「便所使用お知らせ灯」と書かれたプレートが。
 “便所”ねぇ……

 車内放送も、今どきの特別急行列車には珍しい(いや道央圏のローカルや快速にもない)、すべてが車掌の生声アナウンス。しかも寝た子を叩き起こすほどのボリュームだ。
 ただ、車両の発進時の動きは想像していたよりスムーズだった。

 旭川駅に着く。あらあら思った以上に降車する人がいる。スーパーカムイを利用しない人は1%より多かった。

P8170241  そんなに謝らなくてもいいんです
 旭川に来るのは3年ぶりくらいか?新しくできたイオンモールに行ってみる。そこそこ人が入っている。
 こりゃ西武もやっていけないな。

 雨が降っていて憂うつながらも、旭川電気軌道バスの回送車の親切かつユーモラスな表示に癒される。

 打ち合わせを済ませ、失礼ながら旭川なのになぜこんなに混んでいるの?ってくらい賑わっていた“天金”(送別会にうってつけの名前だ)という寿司もうなぎもある居酒屋で食事をして外に出たところ、ひどすぎる暴風雨。

 瞬時にして私の折りたたみ傘は骨折し、私は濡れ鼠ならぬアクア・プリンスになってしまった。

 ホテルに戻り、ゆっくり寝ようとしたものの、なぜかよく眠れずに何度も目が覚め、ついに3:30に寝続けるのをあきらめ、ズボンをプレッサーにかけ、なんとなく女子レスリングを観て、朝一番のスーパーカムイに乗って帰ろうかとも思ったが、この日は札幌の本社で9時から打ち合わせがあり、6:43という、かつてよく利用したスーパーとかち2号が帯広駅を発車するよりも早い時刻にサツエキに着いてもどうにもならないので、ホテルの部屋で時が経つのをひたすら待ち、でも忍耐の限界に達してしまい5:30にチェックアウトして6:00発のスーパーカムイ4号に乗った(乗車前にホームのイラストの動物たちに最敬礼したのは言うまでもない)。

P8180245 なお、最初にちょっぴり心が動いた5:18発のスーパーカムイ2号は、前日の雨の影響で運休した。
 何も知らずに駅に行ったら、危なく鈍い朝日が注ぐホームで呆然と立ちすくむところだった。

 それでも7:33にサツエキに着いてしまい、打ち合わせまでの約1時間半を潰すのにひどく苦労した。1時間半となると、スーパーカムイに乗っている時間に匹敵するのだ。

  初めての吉野家
 まずは朝ご飯を食べよう。
 ということで、サツエキ周辺をうろついてみた。

 私はご飯派である。
 ロッテリアやSUBWAY、ミスドに入る気はまったくない。そもそも入る勇気もない。

 APIAをさまよい、吉野家となか卯とで迷ったが、考えた末に吉野家にした。
 人生の中で一人で吉野家に入るのは初めてである。

Mozart25Kertesz 注文のしかたもよくわからないので、私の前に入ったお兄さんのふるまいを真似て頼んだ。
 もっと美味しいような思い出があったが、まあこんなもんなのね。

  モーニングコーヒーは250円也
 そのあとは喫茶店でコーヒーを飲みながら9時までの時間をつぶした。

 今日のところは“183”でコーヒー、いや、お茶を濁しておこう。

 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791 オーストリア)の交響曲第25番ト短調K.183(K6.173dB)(1773)。俗に言う(って、実はそんなに浸透していないんじゃないか?)「小ト短調」交響曲である。

 久々にケルテス/ウィーン・フィルの演奏を聴いてみた。
 こういうような演奏である。

 1972年録音。デッカ。

 吉田沙保里、惜しくも金ならず!
 残念だったね。

ゲジかカマドウマか……♪バルトーク/2つの肖像

Obentou2  コラムはなくなったが……
 先日取り上げた「おべんとうの時間」。
 第2巻、第3巻も購入した。

 私がどうも邪魔に感じた筆者の“コラム”は、第2~3巻ではなくなったが、代わりに“エッセイ”になった。
 なーんだ。実質変わりない。
 第2巻、第3巻では申し訳ないが“エッセイ”は読み飛ばしてしまった。
 一緒に取材に連れて行った娘が、いまでは反抗期を迎えただの、そんなことはどうでもよいことなのだ(あれっ、読んでないのにどうして知ってるんだ?……一部眺めてみたと訂正しておこう)。

 第3巻に出てくる音威子府村の河上さんという方が語っている「塩引き鮭の周りのご飯は、味が浸みてて旨かった。あの強烈な思い出もあって、今もうちの(妻)に毎日おにぎりを作ってもらってるんです」という言葉におおいに共感。

 塩辛くて体によろしくないということで、今スーパーで売られている鮭の切り身は甘塩が主流。
 辛口(つまり焼くと塩が吹くような高塩分)の切り身も売っているが、逆にけっこう高い。

 さすがに私もしょっぱすぎるとは思うが、あれを削るようにほんの少量をおかずにしてご飯を食べると実に美味しい。
Obentou3 名古屋でも売ってるかな。焼いた後は、相当なことがない限りあの暑さの中でも腐らないはずだ。

  血糖値よぉし!血圧もよぉし!体重は64kg
 話は変わるが、先週の金曜日に札幌支社と打ち合わせする前に2か月に1回通っている病院に行った。

 血液検査の結果は、この日は血糖関係のものしか出なかったが、血糖値は120。高いが空腹時での測定ではないのでOK!の掛け声を医師からいただいた。
 また、ヘモグロビンA1cは5.8で正常値。
 看護師さんも笑顔でお見送りであった。

 また今回から血中の中性脂肪を下げる薬(専門的言えば高脂質血症の薬)がジェネリックになった。
 これで血圧、尿酸、中性脂肪とすべてがジェネリックになった。
 良いことである。

 唯一気にならないと言えばウソになるのは、週刊現代の執拗な薬否定連載特集であるが、そんなこと医者に相談できるわけもなく、かといって薬剤師にだって打ち明けることもできない。

 内科系の病院には定期的にかかっているが、ほぼ20年間通った札幌の歯科医院に見捨てられ、帯広の歯科医院で治療を再開(第1話第2話第3話)。一応悪いところは全部直したものの、転勤してからというもの、歯医者にかかっていない。

 つまりこれまでは3ヵ月か4か月に一回は口の中を点検してもらいクリーニングもしてきたが、こんなに他人様に口の中を見てもらってないのは、逆算すれば20数年ぶりということになる。

 このところ物を食べているとき(“物”以外にいったい何を食えというのだろう?)、噛むと左下の奥歯やら右上の奥歯、左上の奥歯や右下の奥歯が日替わりで痛むことがある。

 ちょっと心配である。
 榊原郁恵が笑顔で勧めている“生葉(しょうよう)”の歯ブラシを使っているのだが……

  見た目はどちらも醜悪。跳ぶか走るかだ
 話は再びかわる。
 このような事象を二転三転という。

 自宅の物置の横に使っていないレンガを10数個積んで置いてあるのだが、2日ほど前にそれを動かそうとしたら、そのあたりからゲジがボルトもかなわぬという超高速度で走り出てきた。
 それも1匹や2匹ではない。少なくとも私の目には6匹は確認できた。
 ぞっとしたが、以前の私ではない。
 前だったら私はアメリカのホラー映画に出てくる女性のように、ギャー、オォォォゥ!、◎▼@$△Å?*と叫ぶ、けど恐ろしいから尻もちもつけず、背中が氷河時代になっていたはずだ。
 しかし年を取るということはいいことである。恐怖に多少鈍感になったのだ。
 少なくとも、周囲に気づかれない程度に「わっ!」といった程度だ。多分周囲の誰もが私のことを勇壮な人間だと思ったはずだ。周囲に誰もいなかったのが残念である。

 実はこのような恐ろしい事態を想定し、私は片手にアースジェットを持っていた。
 四方八方に逃げ去ろうとするやつらにブシューと噴霧。あいつらは実はかなり弱い。すぐにへたばったが、1匹は何を逃れ、こともあろうに自宅の方へ走り、基礎の通気口から中へ入っていった。

 よりによって、わが家へ、床下とはいえ、不法侵入したのだ。
 が、もう追うことはできない。
 床下に潜って探し当てるという手もなくはないが、薄暗い床下でヤツと対面するのもいやだ。

 ゲジはとにかく気持ちの悪いやつだ。
 真梨幸子が小説でその気持ち悪さをよく表現しているが、とにかく醜い。
 色も形も艶も、私を愛するなと訴えている。

 しかし、ゲジは益虫なのだそうだ(正確には昆虫ではない)。
 ゴキブリやカマドウマといった害虫を捕獲して食べるんだそうだ。
 あの何十対あるのかわからない脚でつかみ、身動きできなくさせて食べるんだという。
 私なら抱きつかれた段階でショック死するな。

 良い奴だから駆除しないでほしいという声もネットにあった。
 が、あなたは遠縁のおばさんに「とってもいい人なの。足は速いけど繊細で。ただ眉が10対あるの」なんて人とお見合いをする気になるだろうか?

 カマドウマも私はぞっとするほど嫌いだ。
 しかもあいつらは殺虫剤をかけると苦しさのあまり飛び跳ねる。それが私への攻撃のようにさえ感じる。
 飛び跳ねないだけゲジの方がましか?しかも益虫だし。

 いや、だめだ。
 どっちも憎むべき存在である。

BartokPf3 私としてはゲジが暮らしやすそうな環境をとにかく作らないことに徹するしかない。-

 バルトーク(Bartok,Bela 1881-1945 ハンガリー)の「2つの肖像(Ket portre)」Op.5,Sz.37。

 「理想的なもの(Egy idealis)」と「醜いもの(Egy torz)の2曲からなる管弦楽作品で、「理想的なもの」(今日の文章の中では辛口鮭が該当する)は1907年から'08年の作曲。ヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章から転用された。

 「醜いもの」(今日の記事の中では……言うまでもあるまい)は1911年の作曲。「14のピアノ小品」Op.6(1908)の第14曲「ワルツ-踊る恋人」より編曲された。

 私はシュナイト指揮南西ドイツ放送交響楽団の演奏を聴いている。

 1989年録音。アルテノヴァ。

テントウムシは奮闘してくれてるけど……♪ディーリアス/楽園への道

  新鮮なごちそうだらけだが……
 大食い選手権なみにアブラムシの活き造りを食べまくっているテントウムシ軍団

 が、テントウムシの個体数に対して、あまりにもアブラムシの数が多い。

 餌に不自由しないという点ではテントウムシにとってパラダイスだろうが、私が求めているのはすぐに完食するということである。今週末には化学兵器を使わなくてはならないかもしれない。

IMGP0971

  樹木編に続き本日はバラ編
 この白いバラはアイスバーグ(シュネービッチェン)。

 よ~く、ご覧。

 ここにもたかっているアブラムシが見える。左下のつぼみのつけ根のあたりだ。

20160815IceBurg

 ピークは過ぎているが、なぜか去年は株が弱って全然咲かなかったニュー・アヴェマリアが、今年は元気に花をつけた。

 このバラの花にはなぜかカエルが潜り込んで鎮座するのだが、今年はいまのところそのような光景は見られない。

IMGP0920

 同じく、昨年あまり花をつけなかったヘリテージ。
 この花もとても好きだが、1日で散ってしまうのが惜しい。
 私同様、美しいものははかなくいさぎよい。。

20160815Heritage

 樹勢旺盛なクィーン・オブ・スウェーデン。下はちょっと似ているがスウィート・ジュリエット。
 スウィート・ジュリエットはとても良い香りが強く漂う。

20160815QoS


20160815SJ

 これはマチルダ。
 マチルダというと北海道は十勝の芽室で作られているおいしいじゃがいもを連想する方もいるかもしれないが、こちらはイモではなくバラ。
 写真ではわかりにくいが淵のピンクなのがかわいらしい。

20160815Matilda

 そして、庭の中でも咲くと目立つブルー・フォー・ユー。
 そういえば、名古屋には“FOR YOU”というオムライスとハンバーグの店がある。

IMGP0969

 現在はほかに、先日紹介したコンラッド・F・マイヤー、ボッサ・ノヴァ、エリドゥ・バビロンにストラボ・バビロン、楽園、スキャボロ・フェア、シャーロット・オースティンが咲いている。

 また、ピエール・ド・ロンサールとグラハム・トーマス、アブラハム・ダービー、凛、楽園(写真)がつぼみを膨らませている状態である。

20160815Rakuen

  すいません、狭いもんで……
 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「楽園への道(The Walk to the Paradise Garden)」。

DeliusJones 歌劇「村のロメオとジュリエット(A village Romeo and Juliet)」(1899-1901)の第3幕の間奏曲で、ビーチャムが編曲したものがコンサートでも単独で取り上げられる。

 なお、作品についての詳細はこちらを参考にしていただければと思う。

 今日はロイド=ジョーンズ指揮ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団の演奏をご紹介。

 このディスク、タワレコ・オンラインショップでは次のように紹介されている(って、CDの帯の文だけど)。

 耳の肥えたディーリアス・ファンが多い本国イギリスの「グラモフォン」誌で絶賛された、本物のアルバムの登場です。まず選曲では有名曲に加えて、4や10のように他の録音が少ないアイテムを混ぜ、作曲年順に、作曲者の生涯を辿るように収録しました。そして何よりロイド=ジョーンズの棒が、楽想の微妙な変化を漏らさず、ディーリアスの音楽を見事に表現(特に3や6は絶品!)。さらに録音もオケのサウンドを的確に捉えています。正に三拍子揃った名盤の見本のような一枚で、ディーリアス初心者から熱烈なファンまで、広くお薦めします。それにしても、この季節感の鋭さ、やっぱりディーリアスは、たまりません。

 2002年録音。ナクソス。

 えっ、わが家ですか?

 玄関から“楽園”までの道のりは9歩です。

 さて、今日は旭川に出張である。

色ですか?フレッシュです♪伊福部/真昼の暗黒

IMGP0955  FRESH⇔STALE
 さて、私は何をケーズデンキに買いに行ったのか?

 エアコンや洗濯機やNASとか……と景気のよいことを言い放ちたいところだが、全然違って蛍光管とLED電球を買いに行ったのである(でも、40W相当ならそうでもないが、60W相当のLED電球はいきなり価格が跳ね上がる)。

 その蛍光管だが、子供部屋の照明器具の管が古くなり、USB接続のお手元灯のように暗黒状況下でなきゃついているのかいないのかわからないくらい暗くなったので、交換のために買った。

 売り場に行くと、いろんな値段のものがある。
 だいたいパナソニックが高い。
 色合いもいろいろだ。電球色、昼白色、昼光色……
 電球色が高い。
 が、いつもいるわけでもない子供の部屋に高い物は要らないし、電球色って柄でもない。

IMGP0956 で、価格が一番安いNECのものにした。
 色?
 これがまた、なんとも判断と決断がビミョーな“FRESH色”というもの。
 ほかにどんなラインナップがあったのかよく見てこなかったが、たぶんベテラン色とか死に体色っていうのはなかったはずだ。

 この蛍光管、実際に器具につけてテスト点灯したあと消して驚いた。
 しばらくの間、青白く光が残るのだ。

 箱に“残光タイプ”と書いてある。よく読めよな。
 だから商品名も“ホタルック”なのか。まったく、値段のことばかり考えているから、こういう重要なことを見落とすのだ。

 この青白い残光、なかなか素敵だ。
 スイッチをOFFにしても真っ暗闇にならないのがうれしい。
 ナツメ球が切れてしまっているときは、特に便利に感じるだろう。

 ところで、私が住んでいるマンションについている蛍光灯照明器具はリモコンで昼白色から電球色へと変化させることができる。
 こういう器具には交換の際、何色の蛍光管を装着すればいいのだろう?

 はいはい、わかりました。ちゃんと説明書読みます。

P8120236  エルボも交換
 蛍光管交換の後は、シャワー・エルボの交換。

 いま使っている樹脂製のエルボはまだ破損したわけではなく正常に機能しているが、だいぶ年数がたっているため、私が不在の時に壊れたらシャワーを使えなくなる家族が困り果てるだろうと思い、金属製のものに交換した。

 あわせて、シャワーのホースをつなぐジョイントも好感した。
 よくわからないが、少なくとも私は充実した気持ちになれた。

  My Garden~樹木編
 さて、お庭の報告である。
 今日はバラ以外の樹木。

 家の横ではお盆時期にふさわしく、アジサイが咲いている。
 お盆時期にふさわしいっていうのは私の勝手な思い込みだが、アジサイというと寺というイメージが強いのである。

IMGP0916

 一方、白いアジサイ(アナベル)は、なんだかでかすぎない?っていうぼんぼり状の花をつけている。

IMGP0925

 名古屋で小さな鉢植えを買ったが弱々しく元気がなかったユーカリの木。
 春のうちにこちらに持ち帰り、5月に庭に地植えしたところ実に強健に育っている。

IMGP0918

 アントシアニンが豊富だというアロニア(ブラックチョークベリー)も実っているが、この実はひどく渋い。
 砂糖漬けにするとよいそうだが、いつも放置したまま終わってしまう。
 
IMGP0917

 プルーン(セイヨウスモモ)は今年も不作。
 葉も虫か病気かわからないが、穴だらけで落葉もひどい。

IMGP0968

 プルーンの木、今後どうするかが問題だ。かなり大胆に剪定しなければならない予感がする。

IfukubeHayashi  暗かった蛍光灯からなんとなく……
 盆明けでみなさんお疲れだというのに長くなってしまった。
 だから曲は簡単に。

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「真昼の暗黒」(1956)。
 “現代ぷろだくしょん”製作の映画のための音楽である。

 私は林友声/上海交響楽団による伊福部昭の映画音楽選集(1997年録音。キング)に収められた演奏を聴いているが、現在入手困難。



OLについての誤解と電話の相手に勘違い。悲話二題♪バッハ/4 cembのための協奏曲

BachHogwoodSet  風評被害……

 回平係長が私のことを「OL好き」だと周辺の人々にさりげなく言い触れ回っているらしいことが判明した。


 いったいどういうことだ?

 調べていくうちに大いなる誤解を伴った真実が明らかになった。


 以前、私の住むマンションの郵便受けに1枚のチラシが入っていた。
 それはバーのものだった。酒場のBarだ。婆ではない。
 婆のチラシも珍しいだろうが(いったいどういうものになるのか想像がつかない)、バーのチラシというのも珍しい。

 そしてまた、これは私の号室のポストにだけに入っていたということは考えにくく、おそらく全戸に入れていったのだろう。水道トラブルの工事や宅配ピザや銀の匙と違って、これがどのくらい効果があるのかわからないが、少なくとも私は少しばかり関心を持った。


 このことを千葉課長だったか氷山係長に話したのだと思う。
 それが、回平係長に伝わり、その段階で本人が意識しない潜在的悪意に満ちた歪曲が施されたのだ。いや、彼のことだから悪意はないのだろうが、とにかく彼はそう思い込んでしまった。


 でも、私はこう言ったに過ぎない。


 バーのチラシがポストに入っていたんだけど、昼はOLって人がやってるんだって。


 ただそれだけである。

 昼のOLが好きだとも、夜になったときのOLはもっと好きとも、一言も言っていない。

 しかも回平係長は、単に“OL好き”ではなく、OLの格好をして接客してくれる店が私のお気に入りとまで思い込んでいたのだ(ちょっと気になるのは、回平係長の頭にあるOLというものがどういうものかだ。Old Ladyである可能性も捨てきれない)。

 あぁ、勘弁してほしい。

 

 そのチラシに書かれていた内容をかいつまんで紹介すると、


 ・昼はOLをやっているので、19時の開店までは電話に応じられない
 ・残業で開店時間が変更になることがある
 ・気軽に暇つぶしができて安い
 ・女・高田純次と呼ばれるほどテキトーな人間
 ・つまみもテキトー、酒もテキトー


ってもので、裏返そうがあぶり出ししようが、OLの制服で待ってますなんて書いてない。


 しかも本人が申告しているテキトーさを裏付けるように、2016年に開店と書いておきながら“早くも2年目に突入”とも書いてある。


 ということで、要するにOLが副業でやっているというだけだ。
 それがどうして、私がOL好きだの、ましてやOLの格好(って、制服姿ってことか?)をした女性が好きだという話になってしまうのだろう。

 私にはそのような癖(へき)はまったくない。

LOISEAULYRElogo  古楽の老舗レーベル
 クラシック音楽のCDでもOLというレーベルがある。

 オワゾリール(L'OISEAU-LYRE)の略である。


 オワゾリールは1939年にパリで誕生したレコード・レーベルで、古楽やバロックをレパートリーにしている。
 オワゾリールというのはオーストラリア(創業者の出身国)に生息するコトドリ(琴鳥)のことで、レーベルのマークはこの鳥が使われている。現在はデッカの傘下に入っている。


 そんなことで今日は徳間の、じゃなく、手持ちのオワゾリールのCDの中から1曲。


 バッハ(Johan Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「4台のチェンバロのための協奏曲」イ短調BWV.1065。
 作曲年(正しくは編曲年?)は1735年から'40年の間と考えられている(1731年説もある)。


 “編曲年”と書いたのは、この曲には原曲があるため。
 「四季」ですっかり有名なヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi 1678-1741 イタリア)の「4つのヴァイオリンとチェロのためのための協奏曲」ロ短調Op.3-10,RV.580がそれで、この曲は12曲からなる協奏曲集Op.3「調和の霊感(L'estro Armonico)」の第10曲にあたる。3つの楽章からなる。


 ティルニー、ルセ、モロニー、ホグウッドのチェンバロ独奏、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(指揮はホグウッドの弾き振り)の演奏を。


 1989年録音。

Vivaldi Seasons Kremer なお、ヴィヴァルディの原曲の方は、私はオルフェウス室内管弦楽団他のものを聴いている(「調和の霊感」全曲を聴いたことはない、霊感も協調性もない私)。


 こちらは1989年録音。グラモフォン。


 最初はなんで L'OISEAU-LYRE でオワゾリールっていう読み方になるかさっぱりわからなかった(いまもよくわかっていないが)。

  幻の電話の風評被害の程度は不明
 先週の金曜日は札幌支社と打ち合わせをした。
 こちらは私と池中さん。先方は支社長と副支社長である。

 雑談になったときの話題は、何年のころはどこに勤務していて、そのときは誰々さんと一緒で、であの人はどうなったってな、クラス会に出席したおばちゃんたちのような思い出話。

 そのとき池中さんが言った。
 「そういえば、私がH支社に転勤になったとき、MUUSANからわざわざアドバイスの電話もらいましたよね。そこのXさんとYさんは気が合わないから2人一緒の時は気をつけろって」

 ?????

 私にはまったく記憶にない。

 いや実際のところ、私と池中さんは以前から顔こそは知っていたが、会った時には「どうもどうも……」くらいの挨拶をする関係。つまりはそれ以上の間柄ではなかった。

 彼と一緒に仕事をしたのも去年が初めて。
 彼が担当していた帯広でのある仕事を手伝ったのだ。それまで私は池中さんと一緒に仕事をしたことはなかった。つまり実質的に一緒に仕事をするようになったのは、私が名古屋に来た今年になってから。

 そういうわけで、去年の帯広での一件まで電話をしたことはない。
 ましてや、そんなアドバイスをする立場にもなかった。

 しかもである。
 ここに名前が出てきたXさんもYさんは私も知っている人たちではあるが、そもそもこの2人が気が合わないなんて私は全然知らなかった。この日のこの場で初めて知ったにだった。

 ということは、私がそんな電話をして言ったなんてことは、地球の表層がズルリとむけても起こり得ない。
 私は瞬時にそんな事実は今初めて知ったし、電話なんかかけたことがないと、否定した。

 当時私と彼が電話でそういう話をする間柄だったってことも、言ったのが私だったってことも、池中さんの二重の大いなる勘違い。
 勘違いだが、内容がヒトの関係のことだから穏やかではない。
 私にとってはあまりにも危険な勘違いをされていた。

 やれやれ。知らんところでどんな話になっているかわかったもんじゃない。
 あぁ、勘弁して……
 

過ぎ去った七夕。そして、新婚さんいらっしゃい♪ペリー/夏の夜想曲

P8040151  1週間後……
 気が付けば今日は8月14日。
 知らぬ間に七夕から一週間経ってしまった。


 北海道の七夕祭りは8月7日である。

 帯広にいるときは、ふだんはおそろしく人けのないアーケード街・広小路を中心にイベントが行なわれていた。
 あのころの私は、通勤のときにその横を通っていたので、間違いなく七夕の時期の到来を知ることができた。


 それにしても、去年の記事で表示されない写真があるのはなんでだろう。
 元の写真を削除した覚えはない。そもそも何の写真を載せたんだっけ?


 こちらの地区は正統的に7月7日が七夕である(一部そうでない地域もあるようだ)。
 だから8月7日には七夕めいた報道も話題もなかった。

 七夕に対して執着はまったくないし、帯広にいるときだって「あっ、やってるんだ」程度の感覚で、夜店でフランクフルトやチョコバナナを買うこともなかったが、気づかないまま終わっていたのを知ると、ちょっとさびしい感じがする。

PerrryFilm ペリー(William Perry 1930-  アメリカ)の「夏の夜想曲(Summer Nocturne)」(1988)。
 フルートと管弦楽のための協奏作品である。

 ペリーと聞くと、反射的に黒船を連想してしまう偏った私だが、こちらのペリー氏はアメリカの作曲家兼ピアニストなんだそうだ。
 ナクソスの情報によると、ニューヨーク市の近代美術館映画部の音楽監督を12年間務め、サイレント映画のためにピアノ伴奏の曲を作ったり、100作以上の映画音楽を書いているそう。

 「夏の夜想曲」はヴォーン・ウイリアムズのロマンス「揚げひばり」を思い起こさせるような音楽。
 しかし、「揚げひばり」にはない躍動的な明るい表情も持っている。
 美しくて魅力的な作品である。

 ハッチンスのフルート、フィリップス指揮/アイルランド国立管弦楽団の演奏で耳にすることができる。

 2014年録音。ナクソス。

  越してきた夫婦
 山の日だった11日。
 今日は“山ちゃん”も混むのかななんて、全然真剣みのないことを考えつつ庭の手入れをしていたのだが、ナツツバキの木から何かが飛び立ったような気がした。
 けっこう大きな音だ。

 が、それがまた起こった。
 そぅっと葉の間を遠目から除くと、鳥が2羽いるではないか。
 たぶん兄弟でも姉妹でもなく、ふつーに考えるなら番(つがい)だろう。

 今年はナツツバキの葉が例年よりも繁茂している(その代わり花は少なかった)。
 葉の奥は、良い具合にひっそりと暮らすにはむいていそうだ。
 たぶん巣を作ったのだろう。

 窓越しに撮ったのでボーっとしているが(鳥がじゃなく、画像が)、葉の中から潜り出てきて物置の屋根にとまったのが、その鳥。
 どう見てもデデッポッポーと鳴くヤマバト(キジバト)だ。

 せっかくわが家においでになったのだから追い払う気も、家賃の交渉をする気も全然ないが(それに北海道では夏鳥であり、冬はいなくなる)、正直なところもう少し小ぶりな鳥の方がよかった。
 だって、行ったり来たりのバサバサという羽音は、それなりだから。

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 春先に、幼鳥がほんのちょっと窓を開けた瞬間に家の中に飛び込んで来たことがあったが、まさかあのときの小鳥がキジバトの幼鳥であり、わが家の庭を気に入って住む決意をしたのだろうか?

 いや、まさかここまでは大きくならんよな、たぶん。

吐くまで食っていいぞ!♪アミーロフ/バーヤティ・シラーズの花の庭

YuspovNola  何度聞いても学習効果ゼロな私
 中部セントレア空港から新千歳空港への便は、保安検査場をすり抜ける不届きな女性もいなく定刻に出発。
 しかし強いジェット気流の向かい風とやらで、到着は約10分遅れた。

 そのあと快速エアポートに乗ったわけだが、いつも思うのは車内の英語のアナウンスのこと。
 札幌に着くとき日本語アナウンスのあとに続く、We なんとか Ningendoufu……つまり私の耳には何度聞いても「人間豆腐」と聞こえるのだ。
 いったいほんとのところは、なんてしゃべってるんだろう、あの姉ちゃんは。

  食物連鎖に期待
 昨日はまず大まかに庭の雑草抜きをし、バラの枝の剪定した。

 ご覧のようにアブラムシは憎らしくなるくらい整然と美しいとも形容しちゃいたくなる並び方でバラのエキスを吸いやがっている。

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 すぐにでも殺虫剤を噴霧したいところだが、そこにアブラムシの天敵であるテントウムシを発見。
 噴霧作戦は延期することにした。

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 まずは環境にやさしい退治法。つまりテントウムシに好きなだけムシャムシャと食べてもらうのだ。
 心細いのは、庭にいるアブラムシの総数に比べ、少なくとも私が確認できた範囲内ではテントウムシは4匹しかいないということだ。

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 夕方になって見たところ、餌であるアブラムシはまだたんまり居た。
 やはり近日中に化学的な作戦を遂行せるしかない。

 ようやく、コンラッド・フェルディナント・マイヤーが咲いた。
 このバラはとにかく枝と葉の成長が旺盛。しかしなかなか花をつけてくれない。
 トゲが非常に鋭いうえに密で、だいたい剪定作業中にトゲでケガをするのはこのバラのときが多い。
 トゲもきれいではあるが、花が咲かなきゃ単なる危険な植物。
 だからこそ咲いてくれてうれしい。

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 ホップも実をつけた。
 ビールの原料となる植物だが、もちろん私が植えているのはビール醸造のためであるはずがない。
 バラとつる性の植物を組み合わせたいということで植えたのだが、こいつも生育旺盛なのでいまではガーデン内ではなく物置の横に植えてある。旺盛同士のコンラッド・F・マイヤーと一緒に植えたら間違いなく収拾がつかなくなるだろう。
 ホップは若い芽を山菜として食べるわけでもなく、ただ放置しているが、それでも実が成ると何となくうれしい。

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  いえ、消耗品を買いに行っただけなんですけど……
 陽が高くなってきたので安全のため庭の手入れをやめ(名古屋に比べれば全然だが、それでも暑いことは暑い。そもそも名古屋でなら私は庭の手入れなんてとてもできないだろう)、ケーズデンキへ。

 そのあとの話は、また後日。

 庭がらみで、アミーロフ(Dzhamil Fikret Amirov アゼルバイジャン)の交響的ムガーム「バーヤティ・シラーズの花の庭(Gyulistan Bayati Shiraz)」(1968)。

 この曲についてはここでも取り上げているが、ムガームというのはアゼルバイジャンの吟遊詩人のメロディーの形のことだそうで、アミーロフの父親がムガーム歌手だったんだそうだ。

 ヘルムラート/ドレスデン交響楽団の演奏で。

 1999年ライヴ録音。アルテノヴァ。

 なお、このCDに収められている、ユスポフの「ノーラ」というさまざまなフルートのための協奏曲は、とにかくすっごい曲だ。

 そうそう、モンキーバナナも元気です。
 開花、結実にはほど遠い感じだけど……

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鬼才オルガニストの2台同時弾きをさらに5倍に♪ワーグナー/リング(org版)

WagnerRingOrg  リングに例えられてもわかる人はそうそういないだろうに……
 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹:文藝春秋)。

 謎のピアニスト・緑川が灰田(若き日の灰田の父)の問いに答えた言葉。

 「もし緑川さんが死んだらそのトークンはどうなるのでしょう?」
 「さあな。そいつは俺にもわからん。はて、どうなるんだろう?俺と一緒にあっさり消滅してしまうのかもしれない。あるいは何かのかたちであとに残るのかもしれない。そして人から人へとまた引き渡されていくのかもしれない。ワグナーの指輪みたいにな。そんなことは俺にはわからんし、正直どうでもいいことだ。だって死んだあとで何が起ろうと、俺の責任じゃないからな」

 ワーグナー(Richard Wagner 1813-83 ドイツ)の「ニーベルングの指環(Der Ring des Nibelungen)」。

 次のように、前夜劇と3日間の劇からなる、すさまじい、尋常じゃない4部作である。

 前夜劇 : ラインの黄金(Das Rheingold) 1853-54(1幕4場)
 第1日 : ワルキューレ(Die Walkure) 1854-56(3幕11場)
 第2日 : ジークフリート(Siegfried) 1851-71(3幕9場)
 第3日 : 神々のたそがれ(Gotterdammerung) 1869-74(プロローグと3幕11場)

 「ジークフリート」については、1852年から1856年までの間、作曲が中断されている。
 また、ご覧いただいてわかるように、作曲順が上演順とはなっていない。

 ワーグナーが台本に用いたのは中世の叙事詩「ニーベルングの歌」や、北欧神話などを伝える「エッダ」という歌謡集だそうだ。

 簡単に言うと、ライン川の底にある、世界を支配する魔力を持つ黄金の争奪物語。
 最後に黄金の指環はライン川に沈む。

 4日分を2行に凝縮してすまない。

  4日分を1時間に
 私は指環の全曲を聴いたことがない。いやそれどころか、構成する4つの楽劇のどれ1つとして全曲は聴いたことがない。

 かつては、長時間録音ができるオープンリールデッキを買ったあかつきにはバイロイト音楽祭の放送を録音してやるんだ!、なんて意気込んでいたが、オープンリールデッキを買ってもそんな根性はなかったと思うし、もしオープンリールデッキを買って録音したとしても、たぶん聴かなかったような気がする。

 今日ご紹介したいのは、2台のオルガン用に1時間ほどの6曲からなる組曲になった「ニーベルングの指環」。

 2台といってもオルガニストの名前がアルブレヒト1名だけなので、ミキシングしたのだろう……と思いきや、ことはそんな単純でなく、2台のオルガンを同時に演奏した上に多重録音もしていると、JMD(japan music data Co.,Ltd.) は紹介している。

 フライブルク生まれの若手鬼才オルガニスト、ハンスイェルク・アルブレヒトが、ワーグナーの「指環」からの音楽を複数台オルガン用に編曲した2006年録音盤。この録音では、かつてトゥルコアン聖ニコライ教会に設置されていた大小2台のオルガンを同時に使用(1つのコンソールで、2台のオルガン演奏が可能)。最新録音機器とコンピュータによる多重録音で、あたかも5人のオルガニストが、10台のオルガンを一気に演奏しているように感じられ、ワーグナーの管弦楽効果を十分に引き出すことに成功している。以前SACDハイブリッド盤として発売された本作を、通常盤でリイシュー。今回は新たに、2016年夏までに発売されるOEHMSの名演を集めたコンピレーションCDを付属

 こういう編曲物を私はあまり好まないのだが、これは美しい。
 ワーグナーをオルガンでやるってことは、ドドドドドと重量感を強調したものかと思ったら、まったく違う。
 
 ここで奏でられる音楽は、はったりがない上品で神秘的。祈りの音楽のように美しく敬虔な印象。
 こうやって聴くと、ワーグナーってとねとっとしてなくていけるかもと、あまりワーグナーがお好きではないMUUSANも、心が洗われた。邪道(失礼)ゆえの効果・効能である。

 2006年録音。OEHMS CLASSICS。

  緑川氏に関する私的な出来事
 ところで10年以上前のことだが、ある中華料理店のレジにいつもいた男性(彼は決して料理を運んだりはしなかった。その中華料理店を運営している会社の社員だったのだろう)の名前は、緑川だった。
 名札でわかったのだった。

 が、その緑川さん、小学5~6年のときに同じクラスだった緑川君に似ていたのだ。

 小学校のときの緑川君は無口な人だったが、会計をする緑川さんも余計なことは一切言わない無口な人だった。
 きっとあの緑川君がこの緑川さんに違いないのだが、それを言ったところで向こうは私のことを覚えてないだろうし、仮に思い出して懐かしがってくれたとしてもなんだかそのあと店に行きにくくなるような感じがして、黙っていた。

 そのうち緑川さんは姿をみせなくなった。
 いなくなったのは、もちろん“俺の責任じゃないからな”。

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