タマネギを見て頭に浮かぶは暗い歌
「たまねぎやピクルスの匂いが……」
こう歌われるのは、第3楽章の「店にて」のなかでだ。
ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-1975 ソヴィエト)の交響曲第13番変ロ短調Op.113「バービー・ヤール(Babi Yar)」(1962)のことである。
作品そのものについては、過去のここやあそこなどで書いているので、お手数でもそちらをご覧いただきたいが、先日通りかかった音更の道の横の畑で、タマネギの収穫作業をしていたのを見かけたことをここに報告しておく。
今日はテミルカーノフ指揮サンクト・ペテルブルク・フィル、サンクト・ペテルブルク国立バス合唱団、バス独唱アレクサーシキンのCDを。
テミルカーノフのショスタコでは、先日交響曲第5番と第9番を取り上げたが、この第13番も同じスタンス。
それは、いたずらに騒ぎ立てない、毒気は少なめ、奇をてらわないといった点でだが、一方でこの第13番ではけっこうやってくれているところもある。
特に第2楽章のテンポの速さ。ここまで速いのは他に記憶にない。第5楽章も第2楽章ほどではないが速めだ。
第1楽章の鐘の強音は粗暴とも言えるもの。
第3~4楽章は過度に感情的にならず、客観的アプローチ。
「すばしっこい」の歌い方が素敵!
が、この演奏で私がいちばん気に入っているのは第2楽章の終り近く。
バス独唱 On vechen (不滅だ)
合唱 Vechen
バス独唱 On lovak (抜け目ないぞ)
合唱 Lovak
バス独唱 I yurok (しかもすばしっこい)
合唱 I yurok
この箇所の独唱の歌い方、感情たっぷりで実にいい!
1996年録音。ソニークラシカル(RCA)。
土曜・日曜を何かと忙しかったので、ちょいとお疲れモードの私。
とはいえ、休んでもどっちにしろお疲れモードなのは、私には常なること。
でも、ほとんど毎朝、目覚まし時計が鳴る20,30分前には自然に目覚めるのに、昨日は目覚ましの音とともに目が覚めた(目覚まし時計のセット時刻は5時であることを申し添えておく)。
タマネギを食べて、ピラミッド建設従事者のように元気になることを目指し、昨日の昼はカレーライスにした。
結果は変わらず、疲れは残っている。カレーぐらいのタマネギ含有量じゃ効くわけがない。そんなこと、最初っからわかっていることだが……
しかし、今朝は目覚まし時計よりも早起き、自然開眼した。