今日は木曜だって認識はついさっきまでありましたが
おとといの夕方。
月曜日抽選のロト6を買おうと、帰宅途中にみずほ銀行に寄り、ATMでいつもと同じ番号を選んで買った。
が、はて?、出てきた控えを見ると、抽選日はその日になっている。
私としたことが、日にちを1日勘違いしてしまったのだった。
一瞬、この日が金曜日と思い込んでしまったのだ。
木曜日の夕方に買えば、この日抽選のロトを買うことになるのは世の掟。
そして、この日の分はすでに購入済み。
かくして、私は同じ数字のものを二重買いしてしまった。
このショックは少なくなかった。
代金(3通り買っているので600円)もさることながら(でも600円あれば、セブンイレブンのおにぎりセットを2回買える)、頭の中で今日は木曜日だとわかっていても、一瞬記憶が異国に飛び、間違ってしまったことが自分には許せなかった。
許せなかったが自分を許さないわけにはいかない。愛さなくてはならない。
ということで、これで当たったら当選金もダブルだわいと、極めて妄想的に前向きに一夜を明かすこととした。
昔のスタイルに帰って、関係も昔のように仲良く?
ブラームス(Johannes Brahms 1833-97 ドイツ)の「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(Konzert fur Violine,Violoncello und Orchester(Doppel Konzert))」イ短調Op.102(1887)。
もともとは交響曲第5番として構想された曲で、ブラームスにとっての最後の管弦楽作品である。
第4交響曲を完成したブラームスは5番目の交響曲を書こうと考えていた。
しかし、ちょうどそのころ、長年の友人であるヴァイオリニストのヨアヒムとの関係が悪化。関係を修復すべく協奏曲に変更し、ソロ楽器の扱い方についてヨアヒムの意見を求めることにした。ヨアヒムもブラームスの申し出に応えている(なら、ヴァイオリン協奏曲にすればよかったのにと、思わなくもない。私は)。
3楽章から成るこの二重協奏曲は、ブラームスらしい分厚い響きと渋さが特長であり、またとても親しみやすいもの。
ただ、初演では不評だったようで、それはバロック期の合奏協奏曲のようなスタイルのせいだったかもしれない。
私が最近知ったシェリングのヴァイオリン、シュタルケルのチェロ、ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏は、堂々としたなかにも愛らしさや余裕といったものが感じられ、聴き終えた後にうっとりとしたため息が漏れてしまうものだ。
1970年録音。デッカ(TOWER RECORDS PREMIUM CLASSICS)。
一夜明けた金曜日の朝。
朝刊の当たり番号を見て、私がダブルのため息をついたのは言うまでもない。