20140924Obesum  イタリアでの注目作も疑作……
 これまでCD1,2を取り上げてきた全7枚組のアーノンクールによるモーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の初期交響曲集。
 今日はCD5、なんて昔の図鑑の頒布のような順不同ではなく、CD3を取り上げる。

 収録作品は、

 ① 交響曲ニ長調K.97(K6.73m)【第47番】(1770)
 ② 交響曲ニ長調K.95(K6.73n)【第45番】(1770)
 ③ 交響曲第11番ニ長調K.84(K6.73q)(1770)
 ④ 交響曲第10番ト長調K.74(1770)
 ⑤ 交響曲ヘ長調K.75【第42番】(1771)
 ⑥ 交響曲第12番ト長調K.110(K6.75b)(1771)
 ⑦ 交響曲ニ長調K.111+K.120(K6.111a)(1771)

の7曲。
 ③,④,⑦は3楽章構成、他は4楽章から成る。
 4楽章構成の作品のうち、①,②,⑥では第3楽章に、⑤では第2楽章にメヌエットが置かれている。

 また、②と⑤はモーツァルトの作品かどうかはっきりしないし、③もディッタースドルフの作とする説もある。

MozartHarnoncourtEarlySyms ④は歌劇「ポントの王ミトリダーテ(Mitridate,re di Ponto)」K.87(K6.74a)(1770)の序曲として作曲されたものと考えられており、また⑦は歌劇「アルバのアスカニオ(Ascabio in Alba)」K.111(1771)の序曲と第1曲にニ長調の曲を加えて3楽章の交響曲にしたものである。

 モーツァルトは1769年の暮れから1771年の春まで最初のイタリア旅行を経験している。
 交響曲第11番はイタリア旅行の間に書かれたわけだが、上に書いたように作曲者はモーツァルト本人かディッタースドルフ、あるいは父レオポルトの可能性がある。

 疑作さとされている作品も、疑作、つまりヴォルフガングのものでは断定できないほどモーツァルトらしいのだが、第12番あたりから、のちのモーツァルトを強く感じさせるものとなっている。

 アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏は、このような成長過程の作品も飽きさせずに聴かせてくれる。

 1991,'97,'99,2000年録音。ドイツ・ハルモニア・ムンディ。

  指にニュルっとした感触が
 オベスムとアロエの不夜城の植え替えを遅ればせながら行なった。
 買ったままの状態にしておいて悪かった。
 せまい鉢の中で、根がとぐろを巻いていた。
 百均のではなく、ちゃんとホーマックで多肉植物用の土を買ってきた(サンセベリア用の土もあって迷ったが、果たして中身に違いはあったのだろうか?)。
 なんとなく見た目もマダガスカル島の土を彷彿とさせる。マダガスカル島のことは何にも知らない私だけど……

 そしてまた、このときに発見したのだが、不夜城の下の方の葉が枯れている。というか、腐っていた。
 前に“怒帝王”がオレンジ色になって腐れ死んだことが蘇った。
 病魔が広がらないことを願っている。
 しばらくは親心をじっと我慢して断水する。